圧倒的長女気質「頼れない、甘えられない」という性格とフリーランスの相性(個人的感想)

私は圧倒的長女気質な人間ですが、それがフリーランスとして成功した一因かなと思っています。もちろん逆のタイプもいて、いろんな人をうまく巻き込みながら成功している人もいますが…。

ということで、私の個人的な話を。

圧倒的長女気質を持った長女の私

私は長女気質の長女です。3歳離れた妹がいるのですが、彼女は赤ちゃんの頃から体が弱く、1歳ころから数年、入院。親はかかりっきりでした。そのため、幼心に私は、「しっかりしなければ」と思って育ったのかもしれません。記憶は全くありませんが、笑

そうしてでき上がった私は、圧倒的長女気質。とにかく他人を頼れない性格で、人に相談することすら苦手。一番大切な存在のはずの旦那ですら、相談をするということはありません。家族のことも、結構勝手に決めてきました(マジで)。もちろん意見は聞くのですが、それを素直に聞き入れたことはあまりないような…

こうなると想像がつくでしょうが、甘えるなんてもってのほか。
私にとっては恥ずかしいことの典型的なことであり、かわいく甘えられる女性を心の底から憧れています。

私はといえば、男の人と別れるとき、「お前は一人でも生きていけるような」と捨てられる典型的なタイプ。

でも、「本当は私も支えてほしいのよ」なんて陰で泣く健気さもなく、一瞬落ちるところまで落ちてめちゃくちゃ泣くものの、自分一人で心に折り合いをつけ、とっとと立ち直ってしまいます。

何の話かよく分からなくなってきましたが、このかわいくない性格が、フリーランスとしてやってこれた理由の一つだと思っています。

出だしは好調。しかし、仕事がなくなった。

私はフリーランスとしては、出だしはかなり好調でした。業界は全く違ったものの、10年という社会人生活を武器に、ライターになって数年で小さな出版社の月刊誌の編集長を拝命しました。

しかし、本当の苦労はここから。

いろいろあって2年ほどでやめるのですが、「元ビジネス雑誌の編集長」なんて立派な肩書きがある上に、30代の頃はプライドが高かったこともあり(これも長女気質の一つ・笑)、幅広い仕事ができず、結果として仕事がほぼない状態になったんです。

単価の安い仕事はもちろん、誰でもできそうな仕事はやらなかったし、やらせてももらえなかったんですよね。

それでも何とかしなければいけないと、ある時から編集長という肩書きを完全に秘密にして、底辺の仕事からリスタートした時期がありました。

子どもがいたから四の五の言ってられなかったというのもありますが、典型的なワーカーホリックの私としては、仕事がない状況は何よりも最悪。ぷらぷらすること以上に仕事をしていない自分の状態が許せず、「とりあえず書かせろ」と言わんばかりに仕事を探しました。

ここで関係者に相談すればよかったのですが、営業はできても、「何でもいいから仕事をください」というお願いはできなかった。

って、これじゃ、長女気質はダメだって話になってますね。

でもこの辛い時期を自分で乗り越えたということが、長いフリーランス生活ではとてもよかったわけです。

フリーランスにとって、ひとりで何とかする力は必須スキル

フリーランスは基本的に一人で仕事をこなしていくわけで、トラブルは自分で解決するしかありません。

突然夜中にパソコンが動く動かなくなることもしばしばで、そういった時に問題をクリアできる力を持っていることはプラスであり、必須スキルです。

ちなみに、「問題をクリアできる力」とは、パソコンのスキルをもっていることではなく、問題解決のスキルです。実際、私のパソコン知識はほとんどありません、笑

たとえば、どう考えても10時間はかかる原稿の締め切りを翌日に抱え、パソコンがうんともすんとも言わくなったときどうするか?を決めなければなりません。

私もなんどか地獄を見ています。本当に焦りましたよ。スマホを使っていろいろと復旧作業を調べたのですが、まずは電源が入らなければ話になりません。通電はするものの、立ち上がる前の段階で止まってしまう状況だった私には、どんな解決法も見つけることができず、4時間後にパソコンをダンナの実家に借りに行きました。夜中に、笑

この時、最重要だったのは、原稿を締め切りに間に合わせること。パソコンを復旧させることではないので、どのタイミングでどの決断をすべきかを常に考えられたことが、よかったことだと思っています。ここで他の人に頼ると、パソコンを復活させることに重点が置かれるケースがあります。

あと、人を頼りたくないために、普段から学びの機会を持つわけです。そうやって自分のスキルを磨くのは、間違いなくプラスに働きます。

プライドが邪魔をすることもありますが、最終的に何とかできる力を持っていることがフリーランスでは一番重要。私に限ってかもしれませんが、典型的な負けず嫌いでプライドが高く、人様に相談できず、甘えるのが超恥ずかしいという性格だったことがよい方向に作用したと思っています。

長女じゃなくても成功している人はいるけれど…

とか書きながら、私の近くにいる圧倒的末っ子タイプの女性もめちゃくちゃ仕事で成功しています。彼女は「お前には俺がいなけりゃ何もできない」と言われ、絶対に男に捨てられないタイプであり、ちょっとした問題が起こったらすぐに人に聞き、上手に甘えていきます。

そして彼女はきっちりと仕事をこなし、納期に遅れることなく質の良いものを納品し、名をあげています。よい意味でしたたかな女性で、心の底から尊敬しています。

結局は長女気質じゃなければフリーランスはうまくいかないというわけではないのですが、長女のプライドとして、「私は長女だからうまくいきました」と言っておきます、笑